そして、怖さの反動で颯太の腕をぎゅっと握りしめた。


「大丈夫だよ。」


颯太がそんな言葉をかけてくれていた気がするけど、

無我夢中で出口に向かっていて、よく聞こえなかった。


“キラッ”


まぶしい日差しだ。

(外に出たんだ…。)


どうやら無意識のうちに出口から飛び出してきたみたいだ。


しかも颯太の腕をしっかりと握りしめたまま…。