昼食を済ませ、外に出ると、歌声が聞こえてきた。


「歌、聞こえない?」


「聞こえるな。ライブやってるんじゃないか?」


颯太が中庭の方を見ながら言った。


「ライブかあ…。」

ちょっと興味があった。


「行ってみようか!盛り上がっていそうだし。」


私の気持ちを察してくれているみたいだった。


人ごみの中を颯爽と駆け抜けて中庭へ向かった。