「すごいじゃん!」


いきなりでびっくりした。

部屋中に響くような大きな声だった。


「迫力あるよな。俺、プロじゃないから、よく分からないけど、気持ちが込められている字だってのは分かるよ。」 


ちゃんと私の字を見てくれていたんだ…。



さっきまで考えていたことがスッと消えていくのを感じた。