精神安定剤

この事件の捜査で、家が近所で土地勘があるということから、明海は、操作の参加が許された。



明海は、第一線でまた、仕事が出来ることがうれしかったし、捜査状況がわかることもプラスと、以前のように、正気が漲るようになっていた。



そんな、明海の姿を見た、木村は、吹っ切ることが出来たようでよかったとしみじみ感じていた。
　


捜査第一線に、復帰できたとともに、明海は、五十嵐を、不慮の事故（正当防衛）が少しあったとしても、放置し、殺してしまったことをきっかけに、連続して、事件を起こすことになる。



そして、必ず一つの証拠を残すことになる。
　


それから、明海は、忙しく毎日を過ごしたが、しかし、捜査も行き詰まり何の進展もないまま、何日か過ぎると、再び明海は、情緒不安定になってきた。
　



そんな夜、第二の事件が起きた。