被害者の身元がわかったのは、次の日の昼頃だった。
ジョギングに出たまま、家に帰って来ない、息子を心配して、親が警察に連絡し、判明したのだ。
男性は、遠藤学、25歳、医学生、独身だ。
浪人を繰り返し、やっと今年、医学部に合格した。
これからの人だった。そんなことを聞いても、明海は、何も感じなかった。
仕事ができ、ストレスも解消されただけで、明海は満足だったのだ。
再び、捜査は、行き詰った。
そんな時、どうして被害者は、男ばかりなのか、という疑問も湧いてきた。
弱い女性が狙われることは、今までも何度もあったが、男性が何の意図も無く狙われるのは、珍しい。
男性が狙われる事件は、ほとんどすぐに、原因が見つかるのに、今回は、怨恨でも、金銭面でもなく、何も出てこないなど、あちこちから、言われ始めていた。
そして、被害者が男性ばかりだし、第一の事件の証拠のボタンは男物のシャツのものだったので、犯人も男性だと思ってきたが、女性の可能性もあると、話が出てきた。
普段から身体を鍛えてたりすれば、男性の1人を殺すなんて、簡単なことなのかもしれないし、今回が、何かと偶然が重なったのかもしれないと、女性犯人説に傾きつつあった。
三番目の事件の証拠のキーホルダーを男が握っていたことも、女性犯人説を強く思わせる要因だった。
それでも、明海は自分は大丈夫と強い確信があった。
ジョギングに出たまま、家に帰って来ない、息子を心配して、親が警察に連絡し、判明したのだ。
男性は、遠藤学、25歳、医学生、独身だ。
浪人を繰り返し、やっと今年、医学部に合格した。
これからの人だった。そんなことを聞いても、明海は、何も感じなかった。
仕事ができ、ストレスも解消されただけで、明海は満足だったのだ。
再び、捜査は、行き詰った。
そんな時、どうして被害者は、男ばかりなのか、という疑問も湧いてきた。
弱い女性が狙われることは、今までも何度もあったが、男性が何の意図も無く狙われるのは、珍しい。
男性が狙われる事件は、ほとんどすぐに、原因が見つかるのに、今回は、怨恨でも、金銭面でもなく、何も出てこないなど、あちこちから、言われ始めていた。
そして、被害者が男性ばかりだし、第一の事件の証拠のボタンは男物のシャツのものだったので、犯人も男性だと思ってきたが、女性の可能性もあると、話が出てきた。
普段から身体を鍛えてたりすれば、男性の1人を殺すなんて、簡単なことなのかもしれないし、今回が、何かと偶然が重なったのかもしれないと、女性犯人説に傾きつつあった。
三番目の事件の証拠のキーホルダーを男が握っていたことも、女性犯人説を強く思わせる要因だった。
それでも、明海は自分は大丈夫と強い確信があった。


