ラブ♡プレゼント

「ふふっ……いいっていったじゃん」


私が涙を拭う。

でもさっきまで止まりかけてた涙もまた流れてきた。


「ちゃんとしたプロポーズしたくってさ」


陸にぃが頭に手をあてて照れくさく笑う。


「陸にぃの馬鹿…」

「あっもう恋人なんだから陸にぃはなしだかんな?」

「え?」

「だから俺のことを今からは“陸”って呼べよ?」


つい最近まで兄弟の間で使う“にぃ”がついてたのにいきなり“陸”って呼び捨てにするのには少し私には無理がある。

でも心の中では「陸」って呼んだこと何回かあるからもしかしたら呼べるかも。


「りっ……

り……」

「り…なんだよ?」

陸がわざと顔を近づけてくる。

「~~陸の馬鹿!!」