「ちょっと待ってて。」


と、言うと彼は姿を消した。


「おみやげ?」


首を傾げて頭の中で思い当たることを探してみたけど、


案の定


なにも思い付かない。




「おみやげってもしかして栞ちゃんだったり?」


裕也が口を挟むと


それを聞いていた静香ちゃんが目を見開いた。


「えっ??栞??」


あ…


まずい…


「あ。」


と、静香ちゃんに聞かれてたことに裕也も気づき


二人で顔を見合わせた。




“何やってんだよ!”


と小声で静香ちゃんに聞こえないように裕也に言うと

裕也は俺の言葉を無視して


「そう!!お前のダチの栞ちゃん!!」


静香ちゃんにそう言った。



……うぜぇ……