「んじゃ、次口閉じて少しキメてみて?」


女性カメラマンの指示通りに静香は、カメラから視線を落として軽く口を開けて、


左手の中指を下唇に触れ、右手を腰にあてて少し身体を反った。




ドキンッ


思わず胸が鳴った。


いつもの可愛らしい静香ではなく、セクシーで大人っぽい静香にドキドキした。

「そう!いいよぉー。」


カシャッ


女性カメラマンもやっと自然と笑顔に戻り、本格的な撮影が始まった。






「静香ちゃん意外とつかえんなぁ?」


ニヤリと不気味な笑みを静香に向けて俺の隣に現れた龍平を睨んだ。


「意味分かんねぇこと静香に仕込むなよ?」


俺は、それだけ言うと席を立って龍平の前から去って行き


静香の元へ急いだ。