「明日…香…」



お母さんの寝言。

別に、親はいっつもお見舞いに来てくれる。


それだけで幸せなはずなのに…。


喋れないから…
なんにも楽しくないんだ。

お母さんがいるだけでもいいのかもしれないけど…



「手話を覚えなさい!」



ばっかなんだ。

手話…。

絶対にいやだ。


本当の障害者みたいじゃん。


こんなの弱みかもしれない。

だけど…
だけどね…?

手話って…私…