明日、晴れの日




そう。

私は生まれて一度も学校を知らない。


普通の学校には行けないし…

専用学校だったとしても…
心臓が弱くて…

歩くコトさえも困難だった。



「今度公園にイコ?」



この病院から出たことは

お母さんと…お父さんと…

しか出たコトがないのに…


栄一はそんな事お構いなしにきいてきた。



「行きたいでしょ?公園」



普通なら公園といわれたら
すぐ思いつくだろう。

私の中での公園は
外の世界であって、

私の世界ではない。