だってこのまま… じっとただただ 待っているなんて。 私には出来ないから。 お母さんはニコッと笑って後を向いた。 私はキョトンと顔をする。 「栄一君!入っていいわよ!」 「うーっす!!」 そんな声にビックリだった。 目の前に立って入るのは… 手は動いているし、 足も平常。 目は見えているし、 どこにも障害者という雰囲気ではなくて。 「宜しくっ!明ー日ー香!!」