執事と羊





「どうでしょう?
私はもう大丈夫なので仕事に
戻らせて頂きます。


美優お嬢様も部屋に戻られては?」



いっつも曖昧。
そしはぐらかされるその笑み。



全部ムカつくはずなんだけど
それとは裏腹になんかドキドキする。




「これっ!誰がつけたのか教えて下さい!
でないと、クビにしますよ?」




最終手段、
こうでもしないとちゃんと
答えてくれないでしょう?



手荒いことだって分かっているけど
本当のことが知りたいから



もし、羊にまた聞かれたら
今度は何て答えよう。





「お嬢様がそれを言っても
私をクビにすることはできませんよ?」



「えっ?
どういうことですか?」




「それは秘密です。
キスマークのことが知りたいのならば
せいぜい体を柔らかくしてからではないと
教えることはできませんね?」