執事と羊




「その台詞、俺だけにしてな?」



少し照れたように
あたしの頭を優しく撫でる


そんな龍夜がもっと愛しかった



「当たり前だよ?
最初で最後にしとく」


もっと可愛い事を言いたいのに

でも、これがあたしなのかもしれない


そう思うと、
少し気が楽になった



「大学卒業してから式あげる?」



「うん....
あと、1年と半年か...」



「籍だけ入れとく。
そうすれば事実上夫婦だろ?」




こうしたちょっとした気遣いも好き


あたしが不安にならないように
微笑みながら言ってくれる




「ありがと....」




「アイツ..大学に来るかな」



「遼くん?」


忘れかけてた名前