執事と羊





「悪いけど・・・・
俺はここにいる。」



「いる意味ないじゃない。」


意味?


そんなの必要ないさ。



「俺は美優を愛しているから。
それだけだけど。」



「あんな子のどこがいいの?
ろくに外の世界もみたことがない
お嬢様で何もわかっていない!


貴方がどれだけすごい人なのかを!!」



すごい?

どこが・・・・


美優に別れを告げられて
落ち込んで、悲しくてつらくて



でも、あきらめなくて・・・


これは嘘なんじゃないかって

悪い夢なんじゃないかって・・・


心の中でそう思っている
弱い男だけど・・・




「お前もそういう奴だったんだな。」



「何が?」


「いつの間にか、俺のことを
友達としてみてくれてなかったんだな。」



静かに殺気を押し殺して言った。


美優を起こさないために・・・