執事と羊




「何言ってんだよ。」



「本気よ。
向こうでいい話があるの。」



「待てよ。
俺はもう自分の働くところが決まっている。」



オーランドコーポレーション
の副社長で
将来は社長。



これは、俺の決めた道。




「だって、あの子と別れたんでしょ?
一緒に働くとなったら
辛いんじゃないの?」



仕事に私情は持ち込まない。



「別に・・・・
いいから、お前は一人で
アメリカに帰れよ。」




「あたしは好きよ?」



「はぁ?」


「男?生まれはね。

でも、今は女なの。

あの子の代わりに愛してくれないの?」




馬鹿なこと言うなよ。


美優の代わりなんて
どこにもいないんだ。

世界中探しても・・・




美優でなければ
もう一生愛せない。