執事と羊





龍夜の声は



冷たく、暗く、痛かった。



でも、自分で別れを切り出したんだから
何言ってるんだろうね。



バタンッ......



虚しくも現実は予想以上に厳しかった。



早く...10年...20年..30年と
時が経ってしまえばいいのに.....





「ふっ......恋人...じゃぁ..なく.....」



言葉が出ないよ....



これで..よかったんだよね........




指輪...取らなきゃ...



薬指から外そうとするけど
中々外れない



「なんでぇ....?ヒック....」




月を見上げると
朧月で...指輪についている星を
照らしている。



これじゃあ..思い出しちゃう...