執事と羊





学園に着き、美優お嬢様は
慣れないヒールで一生懸命に歩いている。



そしたら、羊様が美優お嬢様の手をとり
紳士らしくエスコートしている。



あぁ、こんな時でさえ、
イライラしてくる。



そして、今の自分の立場を思い出すと
いたたまれない悲しい気持ちになった。






美優お嬢様に少しも近付けず、
俺は執事達が集まる部屋に移動した。





「あっ、宝井様。」




「あぁ、小泉。
君も執事として来てるんだ。」



コイツは小泉 直弘(コイズミ ナオヒロ)


同じ訳ありで執事をしている。



「ええ、執事って疲れますね。
私のお嬢様は....素直じゃないので
何を考えているのか分かりません。」




「苦労してるんだな。」



「宝井様はどうなんですか?」



「ん〜〜......可愛いってところかな。」