執事と羊





半分引きずられる格好で
人があまり通らない、裏庭の方に来た。




羊はずっと無言で、
握った手を痛いくらいに力をいれてる。





「羊!!離してよっ!!!」



「離したら、美優さんはあの人の所に
行ってしまうでしょ?」



「っ!!いいから放してよっ!!」



「黙らないと、今すぐ婚約してもいいんだよ?
元々そっちからお願いしてきたんだから
こっちは準備できてるしね。」




やばい、泣きそう......


羊が怖くて....怖くて....


後ろ姿でさえも顔を背けてしまいたい...




「ねぇ、なんであの人なの?」




「何が....」



「宝井さん。
なんであの人の方が好きなの?」



なんでって.....なんでだろう....



あたしもよく分からないや