執事と羊




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マーラ学園に着き、特設会場まで徒歩。


いつもより少し高い
ピンヒールをはいているから
どこかぎこちない。



それによく転びそうにもなるし......


しっかり踊れるといいけど......




「はい」



「へ?」



「手。歩き辛いんでしょ?
こういう時、頼ってよ。
パートナーなんだからさ?」



「う、うん...」



俯き加減に返事をして
羊の手をとる。


その時、宝井さんが悲しそうに
こっちを見ていた。


なんで?


なんでそんな表情をするの?


さっきは、何も言ってくれなかったのに
今度は見つめられている視線で
気持ちが伝わってくる。




「今日はいい日だな〜」


はっと羊の言葉で我にかえった。