執事と羊




「ありがとう。」


ダンスパーティー用に仕上げられた
あたしはいつもと
雰囲気が違うような気がした。




「美優お嬢様、羊様がお迎えに
到着いたしました。」




ちょうど宝井さんが現れた。


宝井さんのデザインした
ドレスを着たあたし、似合ってる?



ちゃんと、それに合う女の子になれてる?







少しぐらい期待していた。

お世辞でも何でもいいから、
何か、言ってくれると思ってた。



なのに............



「では、参りましょう。」



それだけ。
ドレスのことは無視?


ちょっとだけ......ほんのちょっとだけ
傷ついた。




「....分かったわ。」


そしてあたしは家を後にした。