執事と羊




「は!離して下さい!!」



必死に抵抗するが、
宝井さんの腕の中では無力に等しい.....



恥ずかしさや
少しの戸惑い.....


色んな感情が同時に押し寄せてきて
どうしたらいいのか分からない。





「美優お嬢様、これだけは申し上げます。


ご自分でご自分を傷つけるのは
お止め下さい。


っ...こんなに真っ赤になって......」




顔をしかめて
あたしの首元を見つめる。


ねぇ、そんな顔しないでよ。


なんか、意識しちゃうじゃない。


宝井さんが心配してくれると
あたしは何も言えなくなる。



それどころか、宝井さんに
頼ってしまいそうになる。




ガチャ...



どうやらあたしの部屋に着いたみたいで
宝井さんはあたしを
優しくベットに座らせてくれた。