執事と羊




花のように付けられたキスマークを
ギュッと爪で掻いた。



なんだか、羊に見られているようで
モヤモヤする。



あたしの肌はだんだんと赤くなって
跡が付いてきた。



でも、こうでもしないと
キスマークが消えないと思ったから.....









「美優お嬢様!!何をなさっているのですか!?」




あたしのしている行為に
宝井さんが気付いて
素早くあたしの手を退けた。





「こんなに赤くなって......
傷の手当てをします。



掴まってて下さいね?」



「へっ?」


フワッと体が宙に浮いたかと思うと
宝井さんの腕の中にいた。




これって.........



お姫様抱っこ.......?