執事と羊





「何でもないよ?

日程のこと教えてよ!!」


羊に負けじと迫るけど
女のあたしが羊に勝てるはずもなく



すっぽりと羊の腕の中に
入ってしまった。



「えっ!!ちょ、ちょっと!!
離してよ!!!」



必死に抵抗するけど
中々腕力が強いみたいで
振り払うことができない。





「......俺のこと、好きになってよ?」




羊だけの声が部屋に木霊して
静かにあたしの中に入ってくる。





「好きって.....本気?」




「そうだよ....
許嫁って言われているけど
俺は昔から美優さんの事が好きなんです。


無理矢理こんなことして願いが
叶っても嬉しくないけど、
少しは意識して下さいよ。」





最近の羊が違って見えたのは
焦っていたから?


意地悪していたのは
自分の気持ちを伝えるため?