執事と羊





ステップを踏みながら
宝井さんのことをチラッと見ると



落ち着いた様子で
しかも気品あるれる表情で
踊っているからドキッとした。


何ドキッってしてるのよ!!
相手は執事でしょう?




「美優お嬢様。」



「はい?」



急に名前を呼ばれ驚きつつも
平然と答えた。




「背筋、曲がってますよ?」


そして、宝井さんの手が
あたしの背中を軽くなぞるようにして
いやらしく触れてきた。




「ひゃ...!」



思わず声が出てしまい
まわりに聞こえていないか心配になったけれど
誰も気付いていない。




「そんな大きな声を出されると、
皆さんに気付かれてしまいますよ?


お気をつけ下さい。」



なんでよ!!
あたしは何もしてないわよっ....


た、宝井さんが変な風に触るからでしょう!!