妄想バレンタイン《短編》

近くで見ると、京子ちゃんはやっぱり可愛い。


こんな女の子が俺の彼女だったらなぁ。


京子ちゃんはほっぺたを赤く染めて、俺にピンクの包みをおずおずと差し出した。


「あの…これ…」


「京子ちゃん…これ…もしかして…」


「今日はバレンタインデーでしょ?だから…」


俺を上目使いで見る京子ちゃん。


たっ、たまらない!


俺の胸の高鳴りが君にも聞こえそうだよ…。


なんて、柄にもないことを考えている俺に、京子ちゃんからの衝撃的な一言が。