「裕子…。あの…それって兄貴として…」





「違うよ。
お兄ちゃんのこと
男の人として好きなの」





「っ」








あ…







ヤバい





目頭が熱い







「お兄ちゃんがいなくなって…





ずっとずっと私寂しかった。





兄がいなくなったからじゃないよ。




好きな人がいなくなったから寂しかったの」







裕子の声が
俺の体の染み渡る