じゃーね、と余裕の面持ちで固まってる俺の横を先輩が軽やかに降りていった

「・・・マズった」
俺は一人階段にヘタり込んでしまった

なっちゃんに内緒で情報収集して裏であれやこれやしてきたツケが回ってきたのか、協力者が協力者でなくなるパターンでなく、恋人かライバルになろうとしている

「巻髪も香水臭いのも死ぬほどキライだっての・・・」

授業開始のチャイムが鳴っても、俺はその場から動く気にすらなれなかった

暗雲掛かってきた、気がする