海よりも深い

部屋に入ると、俺はソファに、春夜は床に、それぞれ無言で座った

もしかして沈黙が続くのかと不安になったけど、春夜がすぐに口を開いた

「昨日のこと、遅くなったけどごめん」
俺は何も答えなかったけど、春夜は気にせずに続けた

「したことを謝ってるんじゃないんだ。俺はずっとしたかったしいつかは我慢きかなくなってた」

・・・だから・・・恥ずかしいんだよ、どんな顔して聞けばいいんだよ

「だから風邪のせいじゃないし出来心なんて言ったことに、ごめん」

そう言って春夜が頭を下げた

「・・・怒ってるわけじゃねーよ」

やっと俺がしゃべったら、春夜が下げてた頭をものすごい勢いであげた

「避けようと思えば避けれたよ。風邪ひいてヘタってるお前避けれない程ニブくねーし」