「開き直れ、か。そーだな それしかないか」

拓海らしい言い方に、ちょっとおかしくて笑った

「お前はなっちゃんよりでかく成長してる割りには結局にーちゃんに甘えすぎなんだよ。いーよな末っ子は」

「一人っ子程自己チューじゃねーよ」

「俺だって可愛い姉ちゃんか妹ほしかったっつーの」

「可愛い兄ちゃんは?」

「いらね。なっちゃんみたいな兄ちゃんいてホモんなったらどーすんだよ」


そんないつものやりとりで、俺はすっかり楽になって、拓海はそのまま学校には戻らず夕方家に帰って行った


俺はなっちゃんの帰りを待った