「って訳で、いつからかはわかんねーけど自覚したのは小五、になる前の春休みかなー」

俺は長々じっくりとなっちゃんを好きと気付いた経由を拓海に語ってやった

「はーん?成る程ねー。まぁ冗談ではない訳だ」
拓海はちょっと感心したように言った

「あー?当たり前だろが 冗談で花の高校生活を彼女もつくらねーで毎日ソッコーで夏海に会いに帰るかよ」
「ま、そーだな」
と言って、何か思いついた顔をした拓海が続けて言った
「お前はともかく、なっちゃんも彼女つくんねーのな。なんで?モテるだろーに」

そりゃそーだ。うちの兄弟は似てこそいないがどっちも顔はいいぞ

とぼけた顔をする俺に、さすが幼なじみ。
拓海は 信じられない って顔をした
「お前・・・何か裏で手ぇ回してんだろ」
ハイ、当たり~
って意味で俺はニコっと微笑んだ
が、拓海は更に呆れた顔をした
「可哀想に」
本気で気の毒そうだった