「エルテマウス一等兵。頼みが、ある」
「……なんでしょう、カーデン隊長」



六番隊を率いるアレッシュ・カーデンは、ガラの親友だとクロレラは記憶していた。

彼が倒れた後、呪いについて教えてくれたのも、彼だ。


隊長を失っても尚瓦解することのなかった一番隊に、ガラが以前からこうなることをわかっていて、相応の準備をしていたことをようやくクロレラは気づいた。


それだけの、想いに。




「あいつの傍に行ってくれ」