「わりぃ。

学校に携帯忘れたから戻るわ。

じゃーな」


「え!?

ちょっと望……!」


やっぱり、だめだ。


美保以外の女の隣なんて歩きたくない。


俺の隣は美保じゃないとだめなんだよ。


携帯はしっかりポケットに入っている。


忘れ物なんてしてない。


でも、なんとなく俺は学校に戻った。