振り向け ~強引なkiss~

 
気まずい沈黙が続く。


……苦しい。


……悔しい。


……悲しい。


もうだめだ、俺。


「……の、望?」


もう終わったな、俺ら。


少なくとも、もう俺は今までみたいにお前に接することなんてできねーよ。


もう、今までみたいに“幼なじみ”を演じることなんてできない。


こんな風に、これから息苦しい関係が続いていくなら、いっそ……。


もういっそ、壊れてしまえばいい……。


「の……望ッ……!?」


じゃーな、俺の“幼なじみ”。


俺は美保の唇に自分の唇を押し当てた。