振り向け ~強引なkiss~

 
棍棒で殴られたみたいな衝撃が頭に走った。


当たって欲しくない予想が、当たってしまった。


美保……嘘だろ……?


いつもみたいに「なんてね♪」って言えよ。


そしたら、いつもみたいに頭クシャクシャ撫でてやれるのに……。


嘘だろ……。


物心ついた時から、俺は美保だけを見てきた。


ずっとずっと好きだった。


世界で1番美保のこと想ってる時間が長いのは俺だ、って自信持って言えるくらい、それくらいお前のことだけを考えて生きてきた。


素直になれなくて、傷付けたこともいっぱいあったけど、それだけお前が好きだった。


なのに、なんで……。


なんで、謙二郎に奪われなきゃなんねーんだよ……。


俺の方がお前と一緒に過ごした時間は長いのに。


たかが知り合って2、3年しか経ってない謙二郎に、どうしてお前を取られなきゃなんねーんだよ……?