生かし合い

「思ったより遠いな...まあ楽しみだからそう錯覚しちゃうのかな♪」
拓也は上機嫌だ

「そうだね、俺も思った」

と言いつつ徹はこんな事を思っていた。

(やっぱなんか、嫌な予感するんだよなぁ....そうだ!サンライズに着く前に何とか時間稼ぎして....)

「おぉ!あんな所にゲーセン出来たんだーおい拓也、ちょっと寄って行こうゼ」

「ふざけんなよー徹
俺達はサンライズコーポの為にココに来たんだろ」

「お、おう...そうだな、悪りぃ」
(おかしいないつもは絶対乗ってくるハズなのに)

「?...変な奴だな今日のお前は」

「そうか?いつもと同じだろ」
(よーし!次こそ)

徹が何か楽しそうな所はないか
キョロキョロしていると

「やったな!ついに着いた」

「へ....?」
(マジかよ.....速ぇな)

「おースゲェ建物じゃん」

確かに明るい感じで楽しそうな所だが、徹には近寄り難いオーラを感じていた....

「入ろうゼ!」

「お.....おぅ」

徹は不安を感じながらも
二人は建物の中に消えた