うん、だね。と困ったように笑った矢崎きんを見て心の底からほっとした。
よかった……
案外すぐ上手くいきそう。
美和は連絡できないでいるだろうから、
ちゃんと連絡してあげてね!と念をおして
教室に帰るわたしの足どりは軽い。
早く美和に教えてあげなくちゃね♪
教室についてさっそくさっきまでのことを
話すと美和は泣きそうな顔で笑った。
「は・る、ありがとう…!」
「うん!ちゃんと謝って仲直りしなきゃ
駄目だよ?」
うん。と何度も頷いて美和はわたしの手を
ぎゅっと握った。
わたしの中にも嬉しさがこみあげてくる。
ほんとによかった!
今回のことでわたし達の絆はより深まった気がする。

