★エスコイ★




「別にもういいよ!…気にしないで!」


秋くんはびっくりした顔を見せるとあたしに近づいた。


へ?何でこっち来るの!?


秋くんの顔が近づいてくる。



「ヤダあ!来ないで!」

目の前にある大きな体を押した。



―――チュ。



あたしの唇に柔らかいものが触れた。


「っ!何するの!?」


「2回目♪」


くそう…


ムカつく…………


自分でも顔が赤くなっているのが分かる。



「じゃあな!気を付けろよ!?送ってこうか?」


「結構ですっっ!!」


あたしはそう言って運動会並みの早さで走って帰った。