よしっ言うんだ!!



「直也っあのね、この前のことなんだけど…」



直也は黙って
聞いてくれている。


あたしは両手に
ぐっと力を入れた。


「あたし直也とは付き合えないよ…」



「…そっか…」



「でもねっあたし直也の事大好きだから!」


「……」


「だから直也とはずっとこのまま友達でいたい。」


これがあたしの正直な
気持ち。


直也は分かって
くれてるのかな?


「俺は無理…」


え??


「っ…ひゃあっ」


目の前が暗い。

あたしは直也に
ベッドに押し倒されていた。


「俺は小さい時から宮坂が好きだった…」


「…っ」


あたしは何も
言えなくなってしまった。

「秋か??」


「へ??」


「宮坂は…秋が好きなんだろ??」



「……ぅん…」



あたしは秋くんが好き。



―――チュ。



「!!?な…直也?!」


あたし直也に
キス…された。


「ふっびっくりした?」


「な…当たり前…」


「ごめんな…」


そう言ったと同時に
直也はあたしを
放してくれた。



「もうこんな事しないから!秋の事、頑張れよっ」


そい言って直也は
部屋から出ていった。



「直也あ!ありがとっ」



「おう。」


バタン。



直也…
ありがとう