★エスコイ★



あ…。

そういえば…
あたし河野くんにキスされたんだ…


それで好きって言われて……


うーん…




―――ガチャ


「ん…??」


いきなりドアが開いた。


寝ている体をドアに向けると秋くんがいた。


「秋くん?何で…っ」


確かさっき研修に
行ったはず…


「行かない。」


え、、、

行かないって…

ちょっとあなた..


「何でーーっ!!」


「お前おいて行けるわけねえだろっ!!」


―――どき。


「べ…別にアタシは…」
「うるさい。」


こ…
怖いーーっ!!


なんだっていうんだ!

何であたしがそんな事言われなきゃならないんだっ!!

さっきの<どき。>は
何だったんだーー!!!


「あたし大丈夫だしっ!!さっさと出てっもがああっっ!」


っあーーー!!!

痛いーーっ!!


「ホラ。動くと傷口開くよ??」


くっっ くそう……


秋くんはニヤッと笑ってあたしを見ている。

Sだあ…

完璧なるSだ…


あたしは涙目になりながら秋くんを睨んだ。