『キャーーーーー』


朝から女の子たちの声がありえないくらい教室で響いている。


その中にあたし、宮坂 加奈(ミヤサカカナ)もいる。


「おはよっ!かな!」


「わっ!茜、おはよう♪」


茜はこの華野高校に入ってからできた1番の友達な。


背が高くて美人でショートカットが似合う女の子。


それに比べてあたしは、背が低くて、顔が幼い。


「また秋くん??」


「うん!かっこいいもん。」


「加奈ってこの3ヶ月ずっと秋くんだもんねえ。」