体育大会はあっという間に終わった。結果は赤団の優勝。

帰りに百合奈に今日あったことを話していた。

「ふ~ん。じゃあ、それで柚子は龍大くんに恋しちゃたんだ♪」

百合奈はニヤニヤしながら聞いてきた。

「違うよ!!!ただ、友達になりたいなって思っただけ!」

「なぁ~んだ。つまんないの。」

「つまんないって酷くない!?」

「でも、龍大くんってかっこいいって女子がさわいでなよ♪それに、柚子の好きなジャニーズの子に似てるじゃん!」

「似てないよ!!宮沢くんと一緒にしないでよ~。」

百合奈は私の反応を見て楽しんでいた。

家につくと、弟がテレビをみていた。

「あっ、姉ちゃんお帰り。どうだった。」

「楽しかったよ!疲れたけど…。」

その夜、私は百合奈が言っていたことを思い出した。まぁ、肌が白くて髪の長さとか仕草は似ているかも…。

「何いってんの柚子!にてないよ!」

自分で自分に語りかけていた。