「いってきます~♪」

「いってらしゃい」

「姉ちゃん、走るときこけんなよ。」
「うるさい。ころばないから!」

体育大会がはじまると、みんな自分の団の応援をしていた。

私は赤団だった。
この、学校は赤・黄・紫の3にわかれている。

ふと、後ろをみると2列うしろにあの男子が座っていた。私はとっさに今だと思った。

「ねぇねぇ!おんなじクラスの人だよね!?」

ちょと、なれなれしいかな。てっか、どう声かければよかったんだろう。

「はぁ~!あんた誰?」

その瞬間私はこの男に怒りをおぼえた。

「おんなじクラスの秋本柚子。よろしくね」

私は平常心を保ちながら自己紹介をした。

「あっそ。うんで、何?」

さらに、イライラしてしまった。今、思えばこれが普通なのかもしれない。
私はめげずに話しを続けた。

「名前なんていうの?中学ってどこ出身?」
「それってナンパ!?」

男はニヤニヤしながら言ってきた。
バカなんじゃないかって思った。

「まぁ、いいや、宮沢龍大。俺の名前。中学は桜木。」

「宮沢くんってゆうんだ。桜木って河内中の近くの!?」

「お~~!そこしかなくね!」

「マジで!うち、河内中なんだ♪」

「じゃあ、家も近いんじゃねぇ~!」

「お~い、龍大次お前が出る番だぜ。」

「あ~~、マジ!今いく。じゃあ、俺行くから。」

「うん!じゃあね。がんばって!」