ぼーっと、 見惚れていたあたし。 「...どうかした?」 会長が立ち上がって あたしの前に立つ。 あたしの目線は会長の 胸のあたり。 「背・・・高いんですね」 近くに来るたびに 少し甘くてさわやかな、 眠くなっちゃうくらいに 良い匂いがした。 「雛菜ちゃんは小さいね」 会長がかがみこんで あたしの顔をのぞく。 近い・・・ クスクスと肩をゆらす 会長を前に、 あたしの心臓は爆発寸前で。