嬉しい... 嬉しさが込み上げてきて、思わず胸元を押さえる。 「どうしたんだ?」 嬉しさのあまり、体が震えていた。 「・・・なんでもない、伝えてくれて――― ・・・ありがとう」 あたしは素っ気無い態度をとり、一哉クンに背を向けて歩き出す。