「親父、人間はだんだん命から離れていくよ」

「静かに。俺はもうすぐ何もかも解りそうなんだ」

「親父、俺はもう行くよ」

「ああ」

いつの間にか、拙者の語尾は「ござる」になっていたでござる。

(完)