チョコレート大作戦!



「真由ちゃん!!」


優斗がそう言って飛び込んだのは、去年、優斗が真由を好きになった教室。


「…優斗くん…。」


優斗の予想は当たり。


真由はそこにいた。


「真由ちゃん。」


「どうしてっ!?なんで来たの!!?」


真由は泣きじゃくる。


「意味、わかんないよ!

 わたしのこと、好きじゃないなら!もうほっといてよ!!」


「真由ちゃん。」


優斗は真由の肩を掴む。


そして真由の目をしっかりとみる。


優斗はいつもの様に明るく笑う。


「はい。」


優斗は真由の目の前にチョコを出す。


「え…?これ…。」


「真由ちゃんに、渡そうと思ってたんだ。

 なんだか、勘違いさせちゃったみたいだけど。」


「いいの!?」


チョコを見た真由は、すぐに機嫌が戻った。


単純。


優斗から見ると、素直、らしい。


「それから、改めて、告白させてくれるかな?」


「う、うん…。」


優斗は小さく深呼吸をして、真由を見つめる。


「人間だから、他人にできるだけ良く見られたいっていうのも当たり前だと思う。

 だけど、真由ちゃんは気取ったり、飾ったりしないで、

 ありのままに僕としゃべってくれたんだ。

 真由ちゃんは素の自分を出せる強さを持ってて、

 偽りのない笑顔が、すごく魅力的で、僕はそんな真由ちゃんに惹かれたんだ。

 本当に、本気で、好きなんだ。

 大好きなんだ、真由ちゃんのこと。

 …僕と、付き合ってください!」


優斗は、廊下で、初めて告白した時のように、頭を下げた。