「『第一希望から第五希望まで考えておけ』って……
選択項目がないじゃんか。」
裕也が私の隣でボソッと言った。
「なあ!」
私に同意を求めているのだろうか。
「だよね。」
とりあえず返事をした。
「そういやさ、ハンターの人、
十五日オケーだって。」
裕也はニヤリと笑った。
「許可取ったの?」
「あぁ。
その人、自分のホームページ持ったから。
『ご意見はこちら』みたいなところクリックしてメールしたんだ。」
「機械音痴のくせに頑張ったじゃん。
メールできるんだ。」
「はぁ?
おまえが機械オタクなんだよ。
俺は標準だって。
大体、おまえとメールしたことあるだろうが!」
「はいはい。
とにかくありがとう。
で、その人の名前は?」
「『星川健(ほしかわたける)』っつったかな。
二十代だって。」
「へぇ。
どこまで行くの?」
「わかんない。
でも行き方はわかる。」
「何それ?」
「気にするなよ。」
とにかく、決まったようだ。
『十五日』――。
少しだけ怖い。
でも、裕也となら平気だと、
根拠もなく信じていた。


