マイワールド

いろいろ考えながら歩いていると、
後ろから誰かが走ってきた。

「ネーヤア!」

恵子だった。

「あれ、みんなは?」

「方向違うから。」

「そう。」

『枝』――。

一瞬そう思ったが、
頭から振り落とした。

「一緒に帰るなんて、
めっちゃラブイじゃん。

あ、もちろん話の内容とかは聞いてないからね。

ネーヤアってさ、いい趣味してるよね!

まさか、あのイケメンを手に入れるとはさ。

しかもさ、ネーヤアってかわいいよね。

顔も性格も!

ついでに足細いし。

やっぱり、裕也の彼女はネーヤアがふさわしいよ。

レミより絶対いい!

あ!

今日、『相川!』なんて呼んでごめんね。

友達にそんなこというなんて、ウチ最低だよね。」

あまりにノーストップでしゃべるため、
どこであいづちを打ったらいいのかわからない。

私は、恵子をクールな人かと思っていたが、
真逆だった。

友達にはとことんベッタリするタイプだろう。

「ネーヤア、聞いてる?」

答えるのが面倒臭い。

「聞いてるよ。」

その後、家にまでついてきて、
三十分ほど話された。

『私、この後出掛けるから。』と言ったら、帰ってもらえたが。