マイワールド

ルルル――。

急に電話が鳴った。

「……幽霊じゃねぇの?」

中栄を体をビクンとさせた。

「バカ?

弱っちぃ奴だねぇ。

出れないの?」

優菜がクスリと笑った。

「無理だよ、バカ!

だってこんな深夜に……じゃぁおまえが出ろ!」

「はいはい。」

優菜は怯える様子もなく、
普通に受話器を取った。

「はい、四角石動物園です。

……あ! こんばんは……いえいえ。

どうされたんですか?」

優菜の明るい表情を見て、
中栄はホッと胸を撫で下ろした。

「えぇ……」

しかし、優菜の表情はみるみる険しくなった。


中栄の体がまたビクンとなった。

「……そうですか……中栄さんに代わりますね。」

優菜は受話器を中栄に渡した。

「だ、誰から?

幽霊じゃねぇよな?」

「バカ?

川村動物園からだよ!

とにかく早く出て!」

優菜は怒鳴るように言った。

「はい……」

中栄は首を傾げながら受話器を受け取った。