「過度なストレス……。
そして、それが原因で食欲が失せ、
栄養失調になっています。」
獣医師から、そう告げられた。
「えっ?
それって……回復するんですか?」
中栄は目を丸くして聞いた。
自分にあんなに頼ってきたネイルを失いたくない。
「正直なところ……わかりませんね。
年齢のこともありますし、体力的にも……。」
「……。
……ネイル……。」
急に何かが込み上げてきた。
「絶対に生かしてくださいね!
新しい四角石動物園、
見せてやりたいんですから!
お願いしますよ!
お願いします!」
中栄は頭を勢いよく下げた。
そんな中栄の姿は、
まるでネイルの親だった。
「できる限り、努力します。
川村動物園で保護しますが、
シャッターを閉めて、
お客さん達には見られないようにしたいと思います。」
「ありがとうございます。」
中栄は少しだけ落ち着いた。
「では……」
「あの!」
「はい?」
「毎日お見舞いに来ますから。」
「……お待ちしています。」
獣医師は微笑んだ。
そんな彼を見ると、中栄は安心した。


